【日帰り入院とは】どんな例がある?通院とは違う?定義をわかりやすく解説
日帰り入院とは、基本的には朝入院して夕方には退院する形式の入院です。
近年は、医療技術の進歩によって日帰りでできる手術なども増え、日帰り入院をすすめられるケースも増えました。
しかし日帰り入院と通院は何が違うのでしょうか。
今回は、日帰り入院とはどのような入院なのか、定義や特徴を通院や泊まりの入院との違いも含めて解説します。
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日帰り入院とは?
はじめに、日帰り入院とはどのようなスタイルの入院なのかを解説します。
一泊以上の入院や通院との違いも解説するので、参考にしてください。
日帰り入院とは?通院との違いは?
日帰り入院とは、入院基本料(病室の利用料金)などの支払いが必要な、入院日と退院日が同一の入院です。
外来や往診を利用して医師の治療を受ける通院とあまり大差はないように思えますが、基本的には病室に入ってベッドを利用した場合が入院にあたります。
日帰り入院の条件:日付や時間、設備
日帰り入院とは、日付が変わる当日中に退院した場合も該当します。
例えば、真夜中1時に入院し、翌日の17時に退院した場合は体感としては1泊入院ですが、日帰り入院です。
日帰り入院かどうか曖昧な場合は領収書の「入院料等」に点数が記載されたか確認しましょう。
また、入院に対応できるのは、20以上の病床を備える病院などの医療機関か、有床診療所のみです。
日帰り入院になる例とならない事例を紹介
ここでは、日帰り入院になる例とならない例をもう少しくわしくご紹介します。
日帰り入院の増加にともない、医療保険のなかには、日帰り入院でも給付金が支給される商品も増えました。
日帰り入院の例と、入院だと認められない場合の例も紹介するので、保険請求の際の参考にもしてください。
緊急入院後、同日に回復して退院
日帰り入院の例で多いのが、夜中や明け方に救急外来から緊急入院したものの、同日に回復して退院する形式です。
真夜中に入院してその日に退院すると、体感は一晩入院したようなイメージがありますが、日付が変わらなければ日帰り入院となります。
ただし、夜中の救急外来でも点滴治療などで1~2時間ほど外来診療用のベッドに横になり、治療が終ったら帰ったといった場合は、入院には該当しません。
日帰り手術をする場合
日帰り手術をする場合も、日帰り入院になるケースがあります。
日帰り手術は、眼科の手術、腱や靭帯の手術、胆石などの腹腔鏡手術など、多岐にわたります。
日帰り入院となるかは、手術や治療後の安静期間や経過観察が必要かどうかを基準に、医師が判断します。
数時間休んで経過を観察し、帰宅する場合は日帰り入院に該当しない場合もあります。
はっきりしたい場合は、手術の説明の前に日帰り入院になるかどうか医師に聞いてみましょう。
日帰り入院の予定ではなかったが、術後の経過によっては日帰り入院に切り替わるケースもあります。
日帰り入院にならない事例
入院設備のない無床の診療所や外来用のベッドで手術や治療をおこなった場合は、通院扱いです。
入院設備がある病院と同じ手術だとしても、入院設備がない病院で手術や治療を受ければ、日帰り入院になることは決してありません。
また、大きな病院や有床診療所であっても医師の判断で治療や休養のみとなる場合があります。
数時間ベッドに横になっていたとしても、日帰り入院と認められないケースもあります。
この判断は医師によっても差があるため、確認が必要です。
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医療保険適用のための注意点を解説
日帰り入院でも保険料が支払われる商品に加入している場合、日帰り入院すれば保険金が支払われます。
多くの医療保険では入院をともなう手術か、入院をともなわない手術かで、保障内容が変わります。
ここでは、医療保険が適用になる条件や注意点を解説します。
医療保険の入院給付金の条件を確認
医療保険は、加入している商品によって保険金が支払われる条件が変わります。
一例をあげると、以下のとおりです。
- 入院をともなう手術のみ、手術給付金を支給する商品
- 外来・入院に関わらず保険会社が定めた手術なら手術給付金を支給する商品
- 指定の手術には手術給付金を支給するが、外来と入院では保険金の額が異なる商品
入院何日目から入院給付金が支給されるのか、入院給付金の支払限度日数は何日までか、なども商品によって異なるので確認しておきましょう。
保険のCMでは「入院1日×万円」などわかりやすく解説されていますが、実際に商品に加入してみると、さまざまな条件が課せられるケースも珍しくありません。
給付金請求には書類や期日も確認
医療保険に加入しており給付金を請求する場合は、以下のようなことを確認しておきましょう。
- 給付金請求に必要な書類
- 給付金請求の期日
また、手術が決まってから入院まで時間がある場合は、日帰り入院が医療保険の給付金対象となるかどうか、加入している保険会社などに確認しておきましょう。
そうすれば、給付金の請求もスムーズにいくでしょう。
近年は、インターネットで手軽に給付金支払いの手続きも可能です。
日帰りとはいえ、入院をして手術をしたら体力も落ちるので、できることは、入院前に早めにしておくと便利です。
まとめ:日帰り入院は今後も増加
近年は病院の通院日数が短縮化され、通院による観察や治療がとられる傾向にあります。
以前は数日間入院が必要だった手術でも、手術後の経過観察は通院になり、当日は日帰り入院が指定されることも増えています。
入院保険や医療保険に加入している場合は、保険内容もよく確認しておきましょう。
また、入院設備のないクリニックや診療所は、日帰り手術をしても入院扱いにならないことを覚えておくといいでしょう。
わからないことがある場合は、早めに病院や保険会社に質問しておくのがおすすめです。