【病院】紹介状を書いてもらうには料金がかかる?紹介状なしのデメリットは?

【病院】紹介状を書いてもらうには料金がかかる?紹介状なしのデメリットは?

総合病院や大学病院を受診するには、基本的に紹介状が必要です。

はじめて大きな病院を受診する方のなかには、「紹介状を書いてもらうのにいくらかかるか不安」という方や、「紹介状なしでも診療してもらえないか?」と思う方も多いでしょう。

今回は、総合病院や大学病院を受診するのに紹介状が必要な理由や、紹介状を書いてもらうのに必要な料金の目安、紹介状なしで病院を受診するデメリットや注意点などを紹介します。

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病院の紹介状とは?

病院の紹介状とは?

はじめに、病院の紹介状とはどのような書類なのかを解説します。

書かれている内容や、病院の紹介状が果たす役割、紹介状がある場合とない場合で、どのような対応の違いがあるかなども詳しく解説するので、参考にしてください。

病院の紹介状とは?正式名称は?なぜ必要?

病院の紹介状は、正式名称「診療情報提供書」といいます。

主に、かかりつけ医が紹介先の医療機関やその診療科宛てに患者の情報を伝えるために用いられます。

例えば、かかりつけ医が診察をした結果、もっと大きな病院で精密な検査が必要になった場合などに必要です。

紹介状には、患者の病状や既往歴、検査結果などが記載されており、かかりつけ医と他の医療機関が連携を図るうえで活用されています。

紹介状があれば、提携先の医療機関が患者の症状や既往歴、すでに実施している検査、これから実施が必要になる検査などがわかります。

もちろん、患者本人からも聞き取りもありますが、同じ医療従事者からの情報も必要です。

紹介状があれば、異なる病院での受診もスムーズに進むでしょう。

病院の紹介状の具体的な内容は?

病院の紹介状には、以下のような内容が書かれています。

  • 患者の氏名、生年月日、性別、住所などの基本情報
  • 紹介目的(必要な検査や入院、手術など)
  • 主な症状や疑われる病名
  • 診察時点の病状や治療経過
  • 投薬内容
  • アレルギー歴や既往歴

これだけの情報があれば、紹介先の病院が適切な治療や対応をスムーズに進めることができるでしょう。

もし、紹介状がないと、書かれている内容と同じことを確認するために検査などが必要になり、病院側も、患者側も負担も大きくなります。

病院の紹介状を発行してもらうには?

紹介状の発行には、以下のようなパターンがあります。

  • 患者がかかりつけ医に依頼したり、かかりつけ医がほかの病院での診察が必要と診断して紹介状を書く
  • 大きな病院での検査や治療が終わって症状が安定した際、かかりつけ医に向けて紹介状を書く

ちなみに、かかりつけ医とは、自宅近くにあって健康に関することを何でも気軽に相談できる医師のことです。

入院設備がないクリニックを経営している医師がかかりつけ医になることが多く、病気のとき以外にも、健康相談や介護の相談にも乗ってくれます。

何かあったときに頼りになるので、家の近所にかかりつけ医を作っておくと良いでしょう。

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病院の紹介状の料金の目安や相場

病院の紹介状の料金の目安や相場

ここでは、病院に紹介状を書いてもらう際に必要な費用を紹介します。

通常の紹介状とセカンドオピニオン向けの紹介状では料金が異なるので、参考にしてください。

診療情報提供料と自己負担額

通常の紹介状の場合、診療報酬点数は「診療情報提供料250点」(1点=10円)と定められています。

つまり、2,500円が必要ですが、健康保険料が適用されるので通常は3割負担で750円前後です。

なお、自由診療の場合は紹介状も全額自己負担となるので、注意しましょう。

例えば、妊娠して里帰り出産する場合も紹介状が必要になりますが、この場合は全額自己負担になります。

また、自由診療の場合診療報酬点数も関係ないので、2,500円より費用がかかります。

詳しくは、診療している病院に問い合わせてください。

セカンドオピニオンのための紹介状の場合は?

セカンドオピニオンのために紹介状が必要な場合は、「診療情報提供料500点」(1点10円)が適応されます。

したがって、5,000円の費用が発生しますが、セカンドオピニオンの場合も健康保険が適用になるため、自己負担は1,500円前後です。

セカンドオピニオンにかかる場合は、通常の紹介状よりも費用がかかることを覚えておきましょう。

病院の紹介状なしのデメリットは?

病院の紹介状なしのデメリットは?

病院では紹介状の提出は必ずしも義務ではありません。

しかし、紹介状なしで受診すると数々のデメリットがあります。

ここでは、紹介状なしで病院を受診するデメリットを3つ、紹介します。

特別の料金が加算!その理由は?

大学病院や総合病院など、紹介状を持たずに大病院を受診すると、全額自己負担の特別の料金が加算されます。

なお、2022年10月から「特別の料金」が値上げされました。

この変更は、一部の病院に外来患者が集中し、患者の待ち時間や勤務医の外来負担等の課題が生じていることや、軽症の患者の受診抑制が主な理由です。

本来、大学病院をはじめとする大病院は、高度な医療を必要とする患者や、重体患者の救急医療に対応するのが主な役目です。

したがって、軽症の患者かつ紹介状を持たない患者には、特別の料金を加算することで受診を抑制しているのです。

時間がないから、お金が勿体ないからと紹介状を持たずに大病院に行くと、かえって支払いが高額になるので、注意しましょう。

参考:厚生労働省|制度案内リーフレット

特別の料金が必要な病院とは

特別の料金が必要な大きな病院とはどのようなものかもう少し具体的に解説します。

  • 特定機能病院(大学病院など)
  • 一般病床200床以上の地域医療支援病院
  • 一般病床200床以上の紹介受診重点医療機関

なお、具体的にどの病院が該当するかは、自治体のWebサイトなどに記載されています。

おおよその目安としては、複数の診療科がある病院や救急科のある病院などが該当します。

また、病院のWebサイトにも特別の料金が必要な旨が記載されているので、確認してください。

特別の料金(最低金額)

特別の料金の最低金額は、初診7,000円、再診3,000円です。

歯科の場合も、初診5,000円、再診1,900円がかかるので、紹介状を書いてもらったほうが診療費用を抑えられます。

また、自治体から医療助成が出ている子どもの場合も、紹介状なしの診療では医療助成が使えず、大人と同額の特別の料金がかかります。

紹介状ありの料金と紹介状なしの支払い料金比較

紹介状を持参すれば、特定機能病院などの大病院を受診した場合でも、かかる費用は初診料2,800円の3割負担、860円で済みます。

事前にかかりつけ医での初診料と紹介状に750円かかったとしても、紹介状なしの場合よりは安く済みます。

紹介状なしだと初診料860円に加え、特別の料金7,000円が必要だからです。

紹介状がある場合と、ない場合でかなりの差が出てしまうので、面倒だと思ってもまずは地域のクリニックを受診してできるだけ紹介状を持参するほうが良いでしょう。

なお、緊急を要する場合はその旨も大病院へ伝えてくれます。

いざというとき、大病院をスムーズに受診するためにも普段からかかりつけ医を作っておくことは大切です。

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まとめ:紹介状で受診がスムーズに

紹介状をかかりつけ医に書いてもらうのは、余分な手間と費用がかかるように感じる方も。

しかし、紹介状があると特別の料金がかからずにすむほか、 病状や治療経過といった医療情報が引き継がれます。

受診がスムーズになり、問診や初診にかかる時間が短縮できるので、結果的に患者の負担も減らせるのです。

スムーズな医療機関の受診のために、大病院にかかる前はできるだけ紹介状を作成してもらうほうが良いですね。

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