【医療事務とは】病院事務とは何がどう違う?仕事内容をご紹介
医療事務とは、数ある事務職のなかでも特に女性に人気がある職種です。
医療事務の資格取得から仕事の斡旋まで一貫してサポートしている会社も複数あるほどで、事務職で働くなら医療事務が良いと希望している方もいるでしょう。
病院の事務員募集は医療事務のほか、病院事務としておこなわれることもあります。
この記事では、医療事務とはどんな仕事か紹介するとともに病院事務との違いや資格などまで紹介します。
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医療事務とは?どんな仕事内容?
はじめに、医療事務とはどんな仕事なのか、具体的な仕事内容から、病院事務との違いを解説します。
同じ事務でも医療事務と病院事務ではどのような違いがあるのでしょうか?
医療事務とは?どんな仕事内容?
医療事務とは、病院の受付・会計・診療報酬の請求業務の3つを主におこなう仕事です。
医療費の計算や診療報酬の請求業務は専門の知識が必要なので、「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」や「医療事務管理士®技能認定試験」といった資格を持っている方が優遇される傾向があります。
ただし、資格がないとできない仕事ではないので、働きながら資格を取得する方もいます。
医療事務は正確な計算能力と書類作成能力はもちろんのこと、受付業務もすることから対人スキルも求められる仕事です。
男女どちらとも求人がありますが、女性のほうが圧倒的に多い職種です。
病院事務とは?どんな仕事内容?
病院事務とは、ベッド数が20床以上の病院で事務を担当するスタッフのことです。
医療機関にはベッド数が20以下の「診療所」「クリニック」とベッドが20床以上の「病院」の2種類があります。
病院のほうが規模が大きく、利用者もたくさんいます。
したがって、病院事務のほうが分業制が進んでおり、受付なら受付、診療報酬の請求業務専門などに仕事が細かく別れていることもあるでしょう。
また、事務と名前がついていますが、会社では総務が担当するような仕事も担う病院もあります。
病院によっては経営業務にかかわる仕事も請け負うこともあるでしょう。
医療事務と病院事務の違い
単に医療事務といった場合、勤務地は診療所やクリニックが一般的です。
医療事務は受付や診療報酬の請求業務、さらに会計など医療の報酬に関する仕事が主で、病院の経営業務にかかわることはほとんどありません。
一方、病院事務の場合は仕事の幅がもっと広く、総務や経理の知識が求められることもあるでしょう。
そのため診療報酬の請求業務をしたかったのに、病院事務の仕事に応募したら総務のような仕事をすると説明を受けた、といった事例も起こりえます。
医療事務の資格を取得したので、診療報酬の計算などの業務にだけ携わりたい場合は、医療事務の募集に応募したほうが良いでしょう。
反対に、総務や経理の仕事もしたい場合は病院事務がおすすめです。
医療事務はなぜ人気?
事務職には、さまざまな種類がありますが、そのなかでも、医療事務は特に人気です。
それはいったいなぜでしょうか?
ここでは、医療事務が人気の理由や医療事務職の魅力を解説します。
雇用形態の選択肢が多い
医療事務職は、雇用形態が豊富です。
フルタイムはもちろんのことパートや派遣、さらに単発派遣などの働き方があります。
病院によっては、月末の忙しい時期だけ派遣社員を募集するといったところもあります。
医療事務職を希望する多くが女性ですが、女性は出産、育児などでライフスタイルが短期間で変化しやすいものです。
独身のときはフルタイム、出産後や子どもが小さいときは派遣社員や時短、数日のみの勤務で働き、また余裕ができたらフルタイムに復帰するといった働き方もできます。
医療事務は専門的な知識が必要とされるので、離職しても復帰しやすいのも人気の理由です。
景気に左右されにくく安定している
医療に関する仕事は景気に左右されにくいのも大きな魅力です。
フルタイムやパートなど多様な働き方ができる仕事といえば接客業もあげられますが、接客業はどうしても景気に左右されがちです。
また、転職しやすい、給与が高めなどのメリットもあげられます。
診療報酬の請求業務だけでなく、簿記や経理などの知識もあればさらに重宝がられるでしょう。
「今までずっと事務職で働いてきたが、よりスキルアップして仕事の幅を広げたい」という方や、同じ職場で長く安定して働きたい方にはぴったりの仕事です。
やりがいを感じられる
医療事務はスキルアップもしやすく、やりがいを感じやすい仕事です。
また、受付などサービス業務的な一面もあるので、患者さんなどから感謝される機会も多いでしょう。
臨機応変な対応が求められることも多く、大変な一面もありますが、社会貢献していることも実感でき、やりがいのある仕事です。
このほか、パートタイムや単発派遣といっても誰でもできる仕事ではないため、充実感も一層感じられることでしょう。
医療事務に資格は必要?代表的な資格は?
医療事務の仕事は専門知識や資格が必要なイメージがあります。
しかし、前述したように「この資格がないと医療事務が決してできない」といったものはありません。
では、医療事務に関する資格とは何があるのでしょうか?
ここでは、医療事務に就く条件や医療事務に関する資格を解説します。
医療事務に資格は必要なの?
医療事務は、特に資格がなくてもできる仕事です。
30年ほど前は医療事務という独立した職種もなく、病院で働く事務員の位置づけでした。
しかし、診療報酬制度が充実かつ複雑化してくるにつれて専門知識が必要となり、1994年に公的資格である、診療報酬請求事務能力認定試験などが誕生しました。
このような経緯から、医療事務自体は資格がなくてもできますが、雇用する側としては有資格者を求めている場合が多いです。
また、人気の職種なので資格を持っていたほうが、自分の能力を客観的に証明もでき、就職にかなり有利です。
代表的な医療事務資格は何?独学でも可能?
医療事務の資格はすべて公的資格と民間資格です。
なかでも、特に有名なのが以下の4つです。
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R)
- 医療事務管理士(技能認定振興協会)
- 診療報酬請求事務能力認定試験(日本医療保険事務協会)
- 医療事務認定実務者(R)(全国医療福祉教育協会)
この4つの資格は、毎月試験がおこなわれているので、比較的挑戦しやすいのも魅力です。
受験資格も必要なく、学歴や職歴に関係なく受験できます。
問題集や参考書も充実しているので、独学や通信教材利用での勉強もできます。
この4つの資格のなかで、最も合格率が高いのは「医療事務認定実務者」です。
まずは、受かりやすい試験から挑戦してみるのもおすすめです。
まとめ:安定して長く働ける人気の仕事
今回は、医療事務とはどのような仕事をするのか、なぜ人気なのかといった医療事務の特徴や魅力を解説しました。
医療事務は、女性が長く安定して働きやすい仕事の一つです。
はじめて事務職に挑戦する方はもちろんのこと、経理や簿記の知識がある方がスキルアップとして医療事務の資格を取得すれば、需要も高まることでしょう。
長く安定して働けて、働き方が柔軟な転職先を探している方は、候補に入れてみてください。