【新卒採用も転職も】看護師向けの面接対策。よくある質問や回答例って?

スーツを着ている女性

就職、転職の採用面接を控えている看護師の方のなかには、「どのような質問をされるのか」「どのような答え方をすればいいのか」など気になる方も多いのではないでしょうか。

聞かれる可能性の高い質問内容や回答例を知っておけば、あらかじめじっくり考えておけますよね。

そこでこの記事では、新卒採用でも転職でも、看護師の面接でよく聞かれる質問や回答例をご紹介します。

面接の参考にしてみましょう。

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看護師の面接でよく聞かれる質問と回答【重要度:高】

笑顔の看護師

看護師の面接では、ほぼ必ずといっていいほど聞かれることが4つあります。

自己紹介をしてください

自己紹介は、面接の始まりに聞かれやすい質問です。

自己紹介ではフルネーム、最終学歴、職務経歴、志望動機、自分の強みを完結に述べて、最後に「本日はよろしくお願いします」としめるのが基本です。

このとき、卒業した学校名や勤務していた病院名は、略さず式名称で答えましょう。

志望動機や自分の強みは、面接が進んだときに質問されることが多いので、この段階では一言二言、完結に伝えてください。

【回答例】
〇〇〇〇と申します。
△△大学看護学科を卒業し、□□病院の循環器内科で5年勤務しました。
××の知識をより深めたいと考え、××の施設が充実している御院を志望しました。
本日はよろしくお願いします。

なぜ当院を志望したのですか

志望動機は、新卒採用でも転職でも、ほぼ必ず聞かれます。

面接を受ける病院や施設で働きたい理由は、自分の経験や看護観をふまえて伝えるのがポイントです。

そのためにも、志望する病院や施設の病床数や手術件数、その病院の医療技術および医療機器の特徴などをしっかり調べておきましょう。

【回答例】
これまで3年間〇〇病院の小児科で勤務をしてきて、子どもの発達に関する知識を深めたいと考えるようになりました。
御院では子どもの発達に関する診療に力を入れていることを知り、私も御院の一員として小児患者とそのご家族に関わりたいと思い、志望しました。
これまで小児科で勤務してきた経験を活かして、貢献していきたいと考えています。

なお、志望動機の考え方はこちらの記事で、詳しくご紹介しています。
【看護師向け】志望動機はどうする?採用対策にしっかり準備しておこう!

退職理由を教えてください

転職の場合は、前職を辞めた理由や転職を決めた理由を聞かれます。

こちらは志望動機にも関連する事項なので、矛盾がないように注意しましょう。

また、退職の理由は人間関係や待遇面など、ネガティブになりがちです。

ネガティブな出来事をポジティブに言い換えるなど、伝え方を意識するのもポイントです。

【回答例】
自分の働き方を見つめ直す機会があり、これまでの経験やこれからのことを含めて考えてみました。
そこで以前から関心のあった〇〇に関する、より専門的なケアができる環境で働き、スキルアップを目指したいと考えて退職しました。

これまでの経験を教えてください

これまでの経験を質問された際は、経歴やスキル、保有資格などを伝えます。

所属していた診療科や担当していた業務、そのとき身につけたスキルや知識をアピールしましょう。

面接を受ける病院や施設の即戦力となることをアピールできるような内容にするのがポイントです。

【回答例】
〇〇病院のICUに5年間勤務しICLSの資格を取得するとともに、心疾患や脳血管疾患など幅広い分野での救急や重症治療の知識を身につけることができました。
御院ではこれまでの経験を活かしながら、超急性期の看護を学びたいと考えています。

看護師の面接でよく聞かれる質問と回答【重要度:中】

考え事をしている看護師

必ずではないものの、看護師の面接では比較的よく聞かれる質問も複数あります。

あなたの長所と短所は?

長所と短所は何個もあげず、それぞれ一つずつ答えます。

仕事に影響を与えるような短所を伝えると印象が良くないので、短所を答える際は、長所の裏返しとなる内容にするのがコツです。

長所や短所は、業務や実習での具体的なエピソードを添えて話しましょう。

なお、長所も短所も結論から伝えます。

【回答例】
私の長所は計画性があるところです。
物事が円滑に進むように考えながらスケジュールを組むことが得意で、以前勤務していた施設では病棟のタイムスケジュールの管理を任されていました。
ただ、細かい部分まで気になってしまうところは短所です。
自分の短所を意識して、そのとき起こった物事の重要度を判断したうえで、すぐにおこなうべきかどうかを決めるようにしています。

看護師を目指したきっかけは何ですか

新卒採用の場合、看護師を目指したきかっけを聞かれることも少なくありません。

なぜ看護師になりたいと思ったのか、きっかけとなるエピソードを伝えましょう。

できるだけポジティブなエピソードを伝えることがポイントです。

【回答例】
母が看護師として働いており、幼い頃から仕事の話を聞いているうちに、自然と自分も同じ道を志すようになりました。患者様をサポートしたり、患者様が笑顔になったりしてくれることがうれしいと楽しそうに話す母の姿を見て、私も看護師になり、少しでも患者様の役に立ちたいと思いました。

夜勤や残業はできますか

夜勤や残業ができるか質問されると、できれば避けたくても印象を良くするために「いつでもできます」と回答してしまう方もいます。

しかし、実際に勤務が始まってから夜勤や残業が続いて、負担が増えたりトラブルが発生したりしてしまうことも……。

無理のない範囲で対応するためにも「できるかぎり対応します」と伝え、できない場合はその理由も伝えましょう。

【回答例】
夜勤や残業はできるかぎり対応します。
ただ、木曜日の夜は家庭の事情で定時までの日勤にしていただけると幸いです。
木曜日以外は問題ありません。

希望の配属先と理由を教えてください

希望する科と、そこで働きたい理由を伝えます。

もちろん、必ず希望が通るとは限らないため、希望どおりではなくてもがんばる意思があることを伝えましょう。

「特になし」としてしまうと、熱意がないととらえられてしまう可能性があります。

そのため、働きたい科を事前に考えておきましょう。

【回答例】
可能であれば、高度な医療を提供されている御院の循環器内科に勤務し、より専門的な知識を身につけたいと思っております。
ただ、どこへ配属されても一生懸命取り組む気持ちは変わりません。

あなたの看護観を教えてください

これまでの経験をもとに、「自分はこう思う」と自分が大切にしている看護観を伝えます。

志望先の病院理念や方針と重なる部分があると、より良いでしょう。

とはいえ、多く語り過ぎると言いたいことがうまく伝わらなくなるため、なるべく完結に伝えるのがポイントです。

【回答例】
私は看護師にとって大切なことは、患者様が安心して信頼できる存在であることだと考えています。
これまで多くの患者様を見てきて、自分から看護師に相談できる方は多くないと感じていました。
そのため、こちらから声をかけるだけでなく、何かあったら患者様から声をかけやすい雰囲気をつくるよう心がけています。

看護実習で印象に残っていることは?

看護実習で印象に残っているエピソードを具体的に伝えるとともに、そこから学んだことを答えます。

こちらも志望先の病院理念や方針と重なる部分があるといいですよ。

【回答例】
看護実習中、毎週来院される患者様がいました。
その方は「何回来ても緊張する」と話しており、定期的に通っていても病院は緊張する場所なのだと実感しました。
実際に看護師として勤務するようになったときは、そのときの経験をふまえて患者様が少しでも安心できるように心がけたいと思います。

成功経験・失敗経験を教えてください

成功体験や失敗体験を聞くのは、エピソードそのものが知りたいわけではありません。

そこから何を学んだのかを知りたいため、エピソードと学んだことを伝えます。

成功体験は大げさになりすぎないよう注意し、失敗体験は学んだことプラスどう改善したのかを答えましょう。

ただし、患者様の命に関わるような失敗は伝えないほうが無難です。

【成功経験回答例】
最初に勤めた病院で、人にお世話をされることを嫌がる患者様がいらっしゃいました。
理由もわからず戸惑ったのですが、意識的に話しかけるようにしていたところ、ある日理由を打ち明けてくれました。
その患者様は、ずっと人のお世話をする仕事をされていたそうで、ご自分がされる側になることを受け入れられなかったとのことでした。
その日から徐々に看護師が手をお貸しすることを受け入れて下さるようになり、患者様のバックグラウンドや価値観を知ること、コミュニケーションの大切さをあらためて実感しました。
【失敗経験回答例】
失敗したと思うことは、申し送りの際の伝え方がうまくいかず処置をするタイミングがずれてしまったことです。
自分の伝え方に問題があったのかもしれないと考え、優先順位順に記載したメモを残すとともに、メモを確認しながら口頭でも伝えるようにしたところ、同じ問題は発生しなくなりました。

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まとめ

患者と看護師

看護師の採用面接では、新卒採用でも転職でも、ほぼ必ず聞かれる重要度の高い質問が4つあります。

また、それ以外にもよく聞かれる質問があるため、今回ご紹介した内容を参考に質問の回答を考えてみましょう。

どのような質問をされたときも、印象を良くしたいからと嘘をついたり誇張したりしない、ネガティブなことはポジティブに言い換える、などを意識することもポイントです。

希望する病院や施設で働けるよう、事前準備をしっかりおこないましょう。

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