薬剤師にも夜勤がある!?仕事内容や夜勤を乗り切る秘訣をご紹介

笑顔の薬剤師たち

薬剤師は日勤以外に夜勤もあるため、夜勤のある勤務先への転職を考えている方もいるのではないでしょうか。

しかし、これまで夜勤経験のない方は、大変そうな夜勤を乗り切れるのか心配になってしまうかもしれません。

夜勤はどのような働き方をするのか、どのように乗り切るのかなども気になりますよね。

そこでこの記事では、薬剤師の夜勤の実態や夜勤で働くメリット・デメリット、夜勤を乗り切るコツなどをご紹介します。

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薬剤師に夜勤がある職場

病院の外観

夜勤とは、22時~翌5時までの勤務のことです。

薬剤師に夜勤がある職場には、病院やドラッグストアがあります。

病院

入院患者や救急に対応している病院では夜勤があり、病院によって二交代制と三交代制のシフトを設けています。

例えば二交代制の場合は2~3時間の休憩を含む16時半~翌9時、三交代制なら16時半~0時までの準夜勤、0時~翌9時までの深夜勤が一般的な勤務時間です。

ちなみに、夜勤ではなく当直とする病院もあります。

夜勤は勤務時間が夕方から翌朝まで、当直は朝から出勤して翌朝~昼頃まで勤務するのが一般的です。

当直の場合、基本的に夜間は睡眠可能で、業務が必要なときのみ対応します。

いずれにしても日勤と比べると業務内容は限られますが、患者の状況によって忙しさも変わります。

ドラッグストア

深夜まで営業していたり、24時間営業していたりするドラッグストアも夜勤があります。

勤務時間は店舗の営業時間や勤務体制によって異なり、薬品の販売以外にも日用品の販売や品出し、棚卸しなどをおこなうところも。

ただ、深夜の時間帯になると、基本的には日中よりも来客は少なくなる傾向にあります。

薬剤師が夜勤で働くメリット

薬剤師が夜勤で働くと、収入やスキル、時間の面でメリットがあります。

どのようなメリットがあるのでしょうか。

高収入が見込める

労働基準法により、深夜勤務の給料は通常勤務の25%増しにするよう定められています。

例えば、時給2,000円で8時間勤務をした場合、日勤は「2,000×8時間=16,000円」ですが、夜勤では16,000円に「2,000×0.25×8時間=4,000円」がプラスされます。

当直で業務がほとんどない場合も、基本賃金の1/3が支払われますよ。

また、薬剤師はもともと賃金が高いうえに、夜勤に対応する薬剤師はそれほど多くないため、給料自体高いケースもあります。

スキルアップができる

薬剤師の夜勤は基本的に一人体制です。

そのため、何事も自分の判断で業務に取りかからなければならず、責任を一人で負うことになります。

医療に関する知識もある程度必要ですし、命に関わることなのでプレッシャーを感じてしまうかもしれません。

しかし、その分判断力や対応力が磨かれて、スキルアップができます。

将来転職を考えたときも、高いスキルが必要な夜勤経験がある点は強みになります。

昼間の時間を有効活用できる

昼間の勤務の場合、プライベートな時間は夜しかありませんが、夜勤の場合は昼間の時間を自由に使える点もメリットです。

昼間の勤務で土日のみ休日の仕事だと、銀行や役所など平日の昼間しか開いていない場所に行けずに困るケースが少なくありません。

夜勤の場合は夜勤明けや勤務前の時間を自由に使えるため、銀行や役所、ショッピングなども行きやすくなります。

勤務時間的に、ストレスになりがちな通勤ラッシュにあたらずに通勤できることもポイントです。

薬剤師が夜勤で働くデメリット

24時前を指している時計

薬剤師が夜勤で働くと上記のメリットがある一方、気持ちや体調などの面でデメリットもあります。

一人で対応するプレッシャーを感じる

先述したとおり、薬剤師が病院で夜勤を担当する場合は一人体制です。

勤務している人数が多い日勤は安心感があるものの、夜勤は迷ったときに相談できる先輩や同僚がいないため、すべて自分で決めて対応しなければなりません。

急患や入院患者が急変したときなど、正確な判断力とスピードが必要なシーンもあり、負担が重く感じることも……。

一人で業務をこなすことによりスキルアップができる反面、プレッシャーに感じることもあります。

体調管理が大変

日勤と夜勤の両方を担当する二交代制や三交代制勤務の場合、生活リズムがバラバラになりがちで体調管理が大変になります。

夜勤専門で働く場合は一定のリズムで生活できますが、昼夜逆転の生活を送ることになります。

生活リズムがバラバラになることで、日勤だけで働くよりも疲れが残りやすかったり、体調を崩しやすかったりする点もデメリットです。

一人で夜勤をこなすプレッシャーも重なり、体調を崩してしまうこともあるかもしれません。

友人や家族と生活時間が合わせにくい

夜勤は夜中や朝に帰宅するため、昼間に働いている家族や友人と生活リズムが合いません。

家族と顔を合わせるためには、本来なら寝るべき夜勤明けの時間を使わなければならず、無理が生じてしまいます。

また、仕事が終わってから飲みに行く、など仕事終わりの息抜きが気軽にできません。

日勤なら仕事終わりにほかの仕事をしている友人と待ち合わせをして出かけることも可能ですが、夜の時間帯に遊びに行けるのは仕事が休みの日のみです。

薬剤師が夜勤を乗り切るためのコツ

木々のなかで体を動かす女性

精神的にも肉体的にも負担がかかる夜勤ですが、薬剤師が夜勤を乗り切るためのコツがあります。

食事は仮眠の3時間前までにとる

夜勤で食事をとるなら、仮眠の3時間前までにとるようにしましょう。

食事をとってからあまり時間をおかずに仮眠してしまうと、消化されにくく疲労が溜まりやすくなる可能性があるからです。

夜勤では仮眠をしっかりとることも重要ですが、体への負担を考えて、食事との間隔をあけることも大切ですよ。

寝つきを良くするために、刺激物を避けるのもポイントです。

運動習慣をつける

夜勤は体調を崩しやすい働き方なので、丈夫な体作りを意識した生活も大切です。

運動習慣がない方は、筋トレや軽いジョギングから始めるなど、少しずつ運動して体力をつけましょう。

厚生労働省でも、以下のように運動は体だけでなく精神面や睡眠にも良い効果があるとされています。

運動には、ネガティブな気分を発散させたり、こころと体をリラックスさせ、睡眠リズムを整える作用があります。

※引用:
体を動かす|こころと体のセルフケア|ストレスとこころ|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~|厚生労働省

終わったあとのご褒美を決めておく

一生懸命仕事をがんばるのは良いことですが、息抜きも必要。

夜勤が特につらいときは、自分へのご褒美を決めておくのもおすすめです。

好きなものを食べる、見たい映画を見に行く、たまには旅行や欲しいものを買うのも良いでしょう。

ご褒美は、それを糧に自分ががんばれて満足できるものなら何でもかまいません。

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まとめ

薬剤師に夜勤がある職場は、病院やドラッグストアです。

薬剤師が夜勤で働くと、給料やスキルアップ、時間の面でメリットがある一方、精神面や体調面でのデメリットもあります。

特に二交代制や三交代制の病院勤務の場合は、生活リズムがバラバラになり体調を崩しがちです。

夜勤専門の場合も昼夜逆転の生活になるため、運動の習慣を身につけたり、自分へのご褒美を考えておいたりして夜勤を乗り切りましょう。