退院後の仕事復帰はいつから?手術後の過ごし方や無理なく復帰するポイントとは
いろいろと大変だった入院生活も終盤に近づくと、体調が落ち着くのにひきかえ気になるのは、退院後の仕事復帰です。
いつから仕事復帰できるのか、復帰したらしっかり働けるのか、判断に迷う方は多いでしょう。
この記事では、退院後の仕事はいつから可能なのかを業務内容別に解説します。
また手術後の過ごし方や仕事復帰のポイントをご紹介します。
担当医師から指導のあった方は、前提として、医師の指導に従いましょう。
特に指示がなかった場合でも、気になることや不安な点は医師や看護師に相談し、本記事でご紹介する例は参考程度にとどめてください。
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退院後の仕事復帰はいつから可能?
早速、退院後の仕事復帰がいつから可能か一例を解説します。
ここでは仕事のタイプ別に目安をご紹介しますが、疾病や手術内容によっても異なるため、医師に相談することをおすすめします。
デスクワーク
デスクワークの仕事復帰は、退院後3週間を目安にすると良いでしょう。
仕事内容や入院の要因によっては、体への負担が軽く、もっと早くから復帰が可能なケースもあります。
医師や職場とも相談しながら、復帰の日を決めましょう。
軽作業
軽作業の仕事復帰は、復帰にともなって体力を消耗すると考えられるため、退院後4~6週間後が目安です。
ただし、復帰をしても体調を優先し、できそうな作業から担当するようにしましょう。
復帰当初はどの程度の作業が可能かもわからないため、無理をしないように留意してください。
完全復帰
無理をせず仕事を続けながら、退院後8週間くらいを目安に完全復帰を目指しましょう。
完全復帰すると、入院前と同様の仕事が可能になりますが、実際に仕事の内容を戻してみて体調不良を感じる場合や、著しい疲れを感じるような場合は、医師や職場と相談のうえ仕事内容や勤務状況を調整しましょう。
手術後の過ごし方
入院・手術後は、仕事復帰の時期だけでなく、日常の過ごし方にも注意が必要です。
手術後の過ごし方やポイントを解説します。
生活習慣を見直す
手術後は、病気が再発しないよう、また他の病気にかからないように注意する必要があります。
そこで求められるのが、生活習慣の見直しです。
これまでの生活を見直し、健康的に過ごせるように心がけましょう。
一般的にいえるのは、暴飲暴食を控えて栄養バランスの整った食事を目指すこと、三食決められた時間に摂ること、適度に運動をすること、早寝早起きをすることなどです。
他に医師や看護師からの指示やアドバイスがあった場合は、きちんと取り入れましょう。
指示通りに薬を飲む
病院から処方された薬は指示通りに飲み、自己判断でやめないことが大切です。
退院後は、調子が良くなってきたからいらないように感じたり、薬をいちいち飲むのが大変だと感じたりするでしょう。
しかし薬によって、症状が出たり逆戻りしたりするのを抑えていることも多いため、言われたとおりに飲まなくてはなりません。
症状や薬、副作用で気になることがあれば、医師や薬剤師に相談しましょう。
そのうえで、中止して良いという指示が出れば、薬を中止できます。
徐々に生活復帰する
家事、入浴、運動、運転、食事、飲酒など、生活全般において、退院したらいきなり元の生活に戻るのではなく、徐々に復帰しましょう。
いつから何をどの程度して良いか、医師に確認しながら生活を元に戻していくことが大切です。
とりわけ家事などは体力を使ううえに、退院したら「やらなければならない」と思う方も多くいます。
しかし無理はせず、体調とも相談しながらゆっくりと復調することをおすすめします。
心配事や体調の変化があれば医師に相談しましょう。
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無理なく仕事復帰するためのポイント
退院後に無理なく仕事に復帰するには、以下のようなポイントを抑えておいてください。
生活リズムを整える
療養中は休むことも重要ですが、職場復帰を目指す時期が近づいたら、生活も職場復帰に向けてシフトしなければなりません。
まずは療養中の比較的自由な時間の使い方をあらため、出勤することを想定した起床、就寝時間にしてみましょう。
また、自分の体力の度合いを知るためにも、本格的な職場復帰の前に模擬出勤してみるのがおすすめです。
模擬出勤とは、本当の出勤ではなく、通勤時間にあわせて職場の近くの喫茶店などに向かってみることをいいます。
通勤時間帯は電車などが混むことも多く、通勤のための体力があるか、出勤の後に仕事をする体力が残っているかを確かめる良い手段です。
体力をつける
仕事に復帰するには、通勤や勤務に耐えられる体力が必要です。
しかし入院生活は動くことが少なく、まして手術をしていればどうしても体力が落ちます。
そこで職場復帰をめどに、体力をつけるのがおすすめです。
体力をつける方法は、散歩などの運動が良いでしょう。
例として、最初は近所から、徐々に距離を伸ばして駅までの往復を歩けるようにするなどの方法が挙げられます。
どの程度の運動をして良いかは、退院前後に医師や看護師に確認してみましょう。
いずれにしても体調次第では無理をせず、必要に応じて休むことが大前提です。
現状を職場に報告する
職場復帰が近づいてきた段階で、現状を職場に報告しておくと良いでしょう。
多くの場合、本調子でないなか復帰することになるため、上司や同僚の理解・協力は欠かせません。
これまではできていたけれど、今はできないことなどがあれば、早めに報告し協力を仰ぐ必要があります。
また、何ができて何ができないかを知るため、自分の体調を確認しておくことも大切です。
自分での判断が難しい場合、仕事の内容を医師と共有し、しても良いこととそうでないこと、様子を見ながらすべきことなど、アドバイスをもらうのも良いでしょう。
仕事復帰後に職場で問題が起きたら?
残念ながら、仕事復帰に際して、職場で問題が起こる場合があります。
例えば、不本意な配置換え、降格、解雇、退職勧告などです。
これらのうち、配置転換に関しては体調を考慮してのことかもしれません。
まずは配置転換になった理由を上司などに確認することをおすすめします。
病状によっては、これまでと同様の仕事ができなくなり人事異動が必要になっていることもあるでしょう。
ただし、配置転換や降格の理由に納得ができない場合、不本意な解雇などがあった場合は、各都道府県の総合労働相談コーナーへ相談できます。
以下のリンクも参考にしてください。
まとめ
退院後、いつから仕事に復帰するかは、医師、職場、そして自分自身の体調とよく相談が必要です。
基本的には医師の指示に従い、体調が追いつかないことがあればあらためて医師の指示を仰ぎましょう。
そして、仕事復帰の前後には、無理をしないことが大切です。
せっかく退院したのに病気やケガを繰り返すことのないよう、生活習慣や生活リズムも整えてください。
それは、ベストな状態で仕事を続けるために必要なことです。
仕事が大切だからといって、退院後すぐにがんばり過ぎることはせず、全快といえるときまで自分を大切に過ごしましょう。