病院への付き添いどうする?準備や仕事の連絡、付き添えない場合は?
家族など身近な誰かが病院へ通う際、準備不足のまま付き添いをしても、忘れ物をしたり先生に聞きたいことを聞けなかったりするかもしれません。
病院への付き添いは、持ち物、事前準備、そして通院が終わったあとにやることなど、チェックポイントがたくさんあります。
この記事では、病院への付き添いをする際に必要な事前準備や持ち物を詳しくご紹介します。
また付き添いに際して会社を休む場合の職場への届け方や、付き添いに行けない場合に頼れるサービスなどにも触れるので、参考にしてください。
賃貸スタイルの「住まいの紹介サービス」では、お部屋探しのご相談をLINEやチャットで24時間受け付けております。
通院やご家族の付き添いのために、医療機関の周辺でお部屋探しをしている方はぜひお気軽にご活用くださいね。
目次
病院への付き添いに行くときに確認しておくこと
病院への付き添いに行く際、事前に確認しておいたほうが良いことがあります。
限られた診察時間内で聞き漏らしがないように準備しておきましょう。
症状・体調
通院する本人の症状や体調は事前に確認し、まとめておくと良いでしょう。
認知症をはじめとするさまざまな種類の疾患では、本人が自分で医師に症状を伝えられないことがあります。
診察時、本人に聞いても要領を得ず適切な診療につながらない可能性もあり、事前の確認が欠かせません。
自分が本人と同居をしている場合は、日頃から本人の様子を注視し、付き添いの際に伝えられるよう症状をまとめておくのがおすすめです。
別居の場合は本人から症状を聞き取ったり、同居の家族がいるなら聞いておいたりすることで、スムーズに診察ができるでしょう。
質問・相談事項
診察時に聞きたいこと、相談したいことを考えておきましょう。
できれば、考えてまとめるだけではなく、きちんとメモしておくのがおすすめです。
頭のなかで考えておくことは大切ですが、それだけだと診察時に聞きたいことを忘れてしまうことがあります。
特にいくつも聞いておきたいことがある場合はリストにして持参するのが良いでしょう。
本人が聞きたいこと、自分(付添い者)が聞きたいこと、ほかの家族が聞きたいことなど、それぞれ漏れのないよう準備してください。
病院への付き添いに行くときの持ち物
病院へ付き添いに行くときは、忘れ物のないよう、持ち物をチェックしておきましょう。
付き添い時の持ち物には、以下のようなものがあります。
- 保険証、受給者証等
- お薬手帳
- 診察券
- 予約表
- 紹介状
- マスク
- 現金
これらのほか、本人の外出に必要な荷物もチェックしましょう。
具体的には、メガネ、杖、補聴器など、普段使っているものや外出時に必要になるものです。
また、待ち時間が長くなることもあるため、飲み物を持っていると出先で買わずに済みます。
オムツが必要な方は替えのオムツも忘れずに。
病院への付き添いで仕事を休むときは何て言う?
病院への付き添いのため仕事を休む際、職場に何と言えば良いか迷ってしまうかもしれません。
付き添いで仕事を休む際の、職場への報告のしかたをご紹介します。
事前にわかっている場合
事前に通院の予定がわかっている場合、有給休暇を取って対応するなら職場には「私用」と伝えるだけで構いません。
休む理由づけが必要な場合は、「家族の通院付き添い」と正直に伝えて良いでしょう。
また有給休暇を取得する場合、通院の日付が決まった時点で上長へ報告し、手続きをおこなっておくとスムーズです。
急に休む場合
突然体調を崩したケースなど、急に病院への付き添いが必要になり、職場を休むことになるケースもあります。
この場合は休まなければならない理由を「私用」「家事都合」とするよりも、「母が体調を崩したため病院へ連れていく」など具体性をもって伝えたほうが、理解を得やすいでしょう。
職場を休むための連絡方法は、会社の決まりにしたがって迅速におこないます。
早朝や深夜に通院が決まった場合は、ひとまずメール等で連絡して、あとから電話をすると支障が出にくいでしょう。
病院への付き添い後にやること
病院への付き添いは、通院が終わったら終了というわけではありません。
付き添い後におこなうべきことをまとめました。
家族やケアマネジャーと情報共有
通院後は、診察や検査結果などをほかの家族やケアマネジャーに伝えます。
診察時の内容は漏れなく伝わるよう、メモを取っておくと良いでしょう。
診察内容によって次のケア方針が左右されることもあるため、重要な部分です。
また次回の通院日が決まっている場合は、次回の付き添いに関しても家族間で話し合っておくと良いでしょう。
早めに予定が立てられれば、仕事の休みを入れやすくなります。
薬の管理
薬の管理は、通院後の大切なプロセスの一つです。
もらったままの状態で本人が管理できない場合は、処方どおりに飲めるような工夫をしておきましょう。
具体的には、薬局に薬の一包化を依頼したり、お薬管理箱やおくすりカレンダーを利用したり。
飲み忘れや飲み間違いのないように工夫したうえで、同居する他の家族にも薬の飲み方を説明しておくことが大切です。
また、薬が増えたときや飲み方が変わったときなどは、間違えないように都度確認すると安心できます。
本人と同居している家族がいない場合、服薬の時間に電話で確認すると間違いを防げます。
病院の付き添いに行けないときはどうする?
都合によって、病院の付き添いに行けないことも想定しておかなければなりません。
予定が合わずに付き添えないだけでなく、何らかの理由で急に行けなくなることもあります。
突然付き添えなくなってからあわてないように、あらかじめいくつかの手段を考えておくのがおすすめです。
介護保険の通院介助
介護保険の通院介助では、条件を満たせば通院の介助を依頼できます。
条件には、「要介護1~5」「ケアマネジャーがケアプランに組み込んでいる」などがあります。
通院介助の対応範囲は以下のとおりです。
- 通院前の準備
- 病院までの移動(タクシーへの乗降介助など)
- 受診手続き
- 薬の受け取り
- 病院から自宅までの移動
介助の範囲は通常、上記に限られており、診察室への同行、病院内の移動付き添い、待ち時間の付き添いなどは対象外となることに注意してください。
ただし、ケアマネジャーによりケアプランに組み込まれている内容は対象になります。
民間の通院介助サービス(介護保険外)
介護保険の通院介助では、上記のとおり病院内の介助は対象外になるため、通院すべてをサポートしてほしい場合は民間のサービスを検討してみましょう。
民間の介助サービスは対応範囲が柔軟なため、診察室への同行や病院帰りの買い物、食事など、きめ細かいサポートを依頼したい場合などもおすすめです。
サービスや対応は介助を提供している会社によってさまざまなため、まだ必要としない段階でもいくつか見比べて候補を決めておくと、いざというときにスムーズです。
当日の通院サポートなど、急な依頼に対応してもらえるところもあるためよく調べてみましょう。
自治体や地域のボランティア
地域によっては自治体のボランティアセンターなど、独自の取り組みを設けているところがあります。
地域ボランティアの介助では、通院の付き添い以外にも、買い物のサポートや外出の介助なども受け付けていることがほとんどです。
介助ボランティアを利用する場合、基本的に費用はかからず、交通費などの実費のみ負担する形が多いでしょう。
利用できる条件は自治体やボランティア団体により異なり、また事前に登録が必要な団体もあるため、あらかじめ近隣の団体ルールを確認しておく必要があります。
事前登録だけでも済ませておけばいざというときに頼りやすいでしょう。
まとめ
病院への付き添いをスムーズにおこなうためには、事前の準備が大切です。
自分が付き添いをする場合は、通院する本人の状態などをしっかりまとめましょう。
一方、自分が付き添えなくなったときのことを考え、他の家族との連携やサービス登録など準備をしておく必要もあります。
また付き添いを終えたあとも、家族やケアマネジャーとの連携、薬の管理や情報共有など必要な作業があります。
事前準備を整えたり事後の連携を図ったりして、付き添い時のトラブルを減らし、負担が少しでも軽くなるよう工夫してみましょう。