【看護師】夜勤の勤務時間は何時から何時まで?スケジュール例が知りたい!
看護師の夜勤の勤務時間は何時から何時までなのか、2交代や3交代などのケース別で解説します。
看護師が心身ともに健康に勤務していくためには、夜勤やシフトの仕組みを理解し、負担を軽減する工夫ができると良いでしょう。
具体的なスケジュール例も紹介するので、参考にしてください。
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看護師の平均夜勤時間や72時間ルールも解説
看護師の夜勤の勤務時間には、いくつかのパターンがありますが、具体的な勤務時間は何時から何時までなのでしょうか。
ここでは、一般的な病棟勤務の夜勤時間や「72時間ルール」を説明します。
一般的な夜勤時間は何時から何時まで?
一般的に、看護師の勤務形態には「3交代勤務」と「2交代」があります。
3交代勤務の場合、夜勤は24時から翌朝9時までの勤務が一般的で、1時間の休憩を挟んで実働8時間労働です。
2交代勤務の夜勤は12時間労働の場合は20時~9時(休憩1時間〜1時間半程度)、もしくは16時間勤務の16時~9時(休憩2時間程度)が基本です。
看護師の平均夜勤時間はどのくらい?
2015年日本看護協会の発表の資料によると一般病棟で勤務する看護職員の月平均夜勤時間は67.6時間です。
病院や勤務する科によって夜勤時間は大きく変わります。
入院している患者数や救急の受け入れをしているかによってもさまざまです。
看護職員の夜勤負担は、看護師の労働環境面だけではなく、医療リスクの観点からも改善すべき問題だと懸念されています。
参考:日本看護協会|看護職員の月平均夜勤時間72時間要件について
看護師の夜勤時間「72時間ルール」とは?
看護師の夜勤時間には「72時間ルール」があります。
1人の看護師の夜間勤務を月平均で72時間以内に制限する規定です。
病院が「夜間勤務は72時間以内」という条件を達成できない場合、入院基本料が20%割引される罰則があります。
月平均で夜勤時間を72時間以内にする「72時間ルール」は3交代制の場合夜勤9回分、2交代だと4.5回分に該当します。
それ以上夜勤を増やすと、心身ともに支障をきたすリスクがあるので注意しましょう。
日本医労連は「夜勤は、月64時間を超えるべきでない」と提言していますが、現実的にはなかなか難しいのが現状のようです。
2交代の夜勤時間やスケジュール例を紹介
2交代制の夜間勤務時間やスケジュール例をご紹介します。
夜勤の2交代制には、夜勤を12時間とする場合と16時間とする場合があります。
2交代の夜勤時間のなかでも夜勤12時間の場合と夜勤16時間の場合にはどのような違いがあるのか、ぜひ参考にしてください。
夜勤12時間のスケジュール例
夜勤12時間勤務は、1日24時間を日勤12時間と夜勤12時間に分けて勤務するスケジュールです。
例えば、日勤が8時~20時半の場合、夜勤は20時~8時半の勤務で12時間ずつの労働になります。
【夜勤】
20時:出勤・引き継ぎ
消灯
病棟巡回
24時:順次休憩・仮眠
7時:朝食
8時半:引き継ぎ・退勤
2交代制の夜勤12時間勤務は、上記のようなスケジュールになることが多いようです。
夜勤16時間のスケジュール例
夜勤の2交代制を採用している病院では、夜勤の勤務時間を16時間、日勤を8時間とする場合があります。
夜勤16時間は拘束時間が長いので、きついイメージを持つ方も少なくありません。
しかし、1回の勤務で2日分の勤務と同じなので、休みが多く自由な時間がたくさん取れると感じる方もいます。
日勤8時~17時、夜勤16時~翌9時のような時間割りの病院が一般的です。
【夜勤】
16時:出勤・引き継ぎ
20時:順次夕食・休憩
消灯
病棟巡回
24時:順次休憩・仮眠
7時:朝食
8時半:引き継ぎ・退勤
16時間勤務の場合、2~3時間ほどの仮眠時間があることが多いので、仮眠がない夜勤よりも楽だと感じる方もいます。
ただし、この仮眠時間は、急患や急変で呼び出されることもあるため、しっかり休養できるとは限らないことに注意が必要です。
1週間のスケジュール例
2交代の夜勤時間の1週間のスケジュール例を紹介します。
【一般的なスケジュール例】
月曜日│夜勤
火曜日│夜勤明け
水曜日│休み
木曜日│休み
金曜日│日勤
土曜日│日勤
日曜日│日勤
2交代制の病院の場合は、夜勤の拘束時間が12時間もしくは16時間と長いので週1回までしか入れられないことがほとんどです。
3交代制に比べて夜勤が回ってくる回数も少なくなります。
上記のスケジュール例の場合、日曜日に日勤が終われば、月曜の夜勤が始まる夕方までは比較的ゆっくり休めます。
また、火曜日の朝に夜勤が明けるとそこから水曜日、木曜日と休みなので回復期間を長めに取れます。
2交代勤務の場合、通勤回数が少なく長めに休みを取れるのがメリットです。
3交代の夜勤時間やスケジュール例を紹介
勤務時間帯を日勤、準夜勤、深夜勤などの3つに分けるシフトを3交代制といいます。
ここでは、3交代勤務の夜勤時間やスケジュール例を紹介します。
3交代勤務では曜日によって、日勤の日もあれば準夜勤の日もあるので出勤時間はさまざまです。
夜勤8時間のスケジュール例
夜勤8時間勤務の一般的なスケジュール例を紹介します。
一般的な日勤、準夜勤、深夜勤の割り振りは下記のようになります。
日勤:8時~17時
準夜勤:16時~24時半頃
深夜勤:24時~8時半頃
深夜金のスケジュールは下記のようになります。
【深夜勤のスケジュール例】
24時:出勤・引き継ぎ
消灯
病棟巡回
5〜6時:順次朝食・休憩
8時半:引き継ぎ・退勤
途中で45分〜1時間程度の休憩を取り、約8時間実働するシフトです。
病院によっては終電の時間を考慮したスケジュールになっているところもあります。
休憩時間には、食事をしたり短い仮眠を取ったりする方もいます。
2交代勤務に比べると1回の勤務時間は短くなります。
1週間のスケジュール例
3交代の病棟で働く場合の1週間のスケジュール例を紹介します。
【一般的なスケジュール例】
月曜日│休み
火曜日│日勤
水曜日│深夜勤
木曜日│夜勤明け
金曜日│日勤
土曜日│準夜勤
日曜日│準夜勤
【深夜勤が週2回入る例】
月曜日│日勤
火曜日│休み・24時から深夜勤
水曜日│深夜勤明け
木曜日│深夜勤
金曜日│準夜勤
土曜日│休み
日曜日│日勤
スケジュールはあくまでも一例です。
夜も稼働している緊急性の高い科の場合やスタッフの都合によっては、夜勤の回数が増えることもあります。
ただし、夜勤の連続回数は、基本的に連続2回までです。
さらに、1回の夜勤では24時間、2回連続する場合には48時間以上のインターバルが必要だとされています。
まとめ:職場によって異なるので確認を
看護師の夜勤時間やスケジュールは、病院や病棟によってさまざまです。
一般的な看護時間は何時から何時までか、スケジュール例をご紹介しましたが詳しくは確認が必要です。
2交代勤務・3交代勤務はそれぞれメリットとデメリットがあり人によって合う合わないもあります。
夜勤時間も16時間や12時間、8時間とそれぞれです。
ライフスタイルに合うベストな勤務時間や働き方が見つかるといいですね。