【研修医】マッチングとは?スケジュールや仕組み、対策を押さえよう
研修医として活動する際は、できるかぎり希望の病院へ行きたいですよね。
希望する病院で活動できるよう、医学生と病院を組み合わせてくれるのが研修医のマッチングです。
医学生のなかには、研修医のマッチングがどのようなシステムなのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、研修医のマッチングの仕組みや大まかな流れ、必要な準備などを解説します。
学年別にやるべきことも具体的に解説するので、チェックしておきましょう。
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研修医のマッチングとは?
研修医のマッチングとは、医学生(研修希望者)と医学生を受け入れる病院を組み合わせるシステムのことです。
医師臨床研修マッチング協議会が運営しており、「研修医マッチング」「医師臨床研修マッチング」などと呼んでいます。
医学生が研修に行きたいと思う病院があるように、医学生を受け入れる病院も「この医学生を採用したい」などの希望があります。
研修医マッチングではそれぞれの希望を確認し、一定の規則のもと、コンピューターがマッチングをおこなう仕組みです。
マッチングはWebサイト上で実施され、6年生になると登録や希望の提出が可能になります。
マッチングスケジュール
研修医マッチングの大まかな流れは以下のとおりです。
順番 | 手続きの内容 | 医学生がおこなうこと |
---|---|---|
1 | 参加登録開始 | 参加登録用のIDとパスワードでオンラインにて登録手続きをする |
2 | 参加登録締切 | 締切時間までに登録を済ませておく |
3 | 希望順位登録受付開始 | 希望する病院に順位を付けて登録 |
4 | 希望順位登録中間公表前締切 | 締切時間までに希望順位を登録しておく |
5 | 中間発表 | プログラムごとに第一希望としている人数が公表される |
6 | 希望順位登録最終締切 | 希望順位を最終決定する(最終締切までは変更可能) |
7 | 結果発表 | マッチング結果をオンラインにて確認 |
なお、すべて締切日が決まっており、締切り時間はそれぞれの14時までとなっています。
遅れないように注意しましょう。
詳細は医師臨床研修マッチング協議会のWebサイトで確認できます。
学年ごとのマッチング対策
1年生から研修医マッチングの準備を始めるケースもあり、学年ごとにやるべきことは異なります。
1~3年生
医学生のなかには1~3年生で準備を始める方もいます。
早い段階から病院の見学会やイベント、説明会に参加しておくことで、その病院との関係性を築いておけるからです。
病院の雰囲気なども確認できるため、研修医として活動する際のイメージもしやすくなりますよね。
ただ、研修が始まるまで時間があるので、その間に研修医マッチングの制度や研修内容、勤務している先生が変わる可能性もゼロではありません。
4年生
病院見学などの時間を確保しやすくなる4年生は、多くの医学生がマッチング対策を開始する学年です。
比較的時間のある4年生から活動を始めれば、いくつかの病院を見学して比較しながら検討できます。
はじめのうちは満足できる成果を得られない可能性もありますが、何度か見学しているうちに病院見学のコツをつかめるようになるでしょう。
病院ごとに良かった点や悪かった点をまとめて比較し、実際に希望順位を決める際の参考にしましょう。
5年生
5年生になると多くの医学生が臨床実習を経験しており、将来に対するイメージがより具体的になってきます。
夏休みに入ると本格的に活動しますが、病院見学のための時間を確保しづらい臨床実習中は、マッチング対策も計画的に進めていかなければなりません。
春休みに入ると、マッチング活動も大詰めを迎えます。
6年生
6年生になってからマッチングに関する活動を開始する医学生も若干数います。
しかし、すでに活動を続けてきた医学生も多いため、自分が行きたい病院とのマッチングが難しくなっている可能性も……。
一方、6年生になると、ほとんどの医学生が行きたい病院を決めています。
すでに活動を続けてきた場合は、これまでの病院見学などで得た情報を見直したり比較したりして、行きたい病院を絞り込みます。
希望する病院は三つ程度決めておき、そのなかで順位を決めましょう。
アンマッチングになってしまったら?
研修医マッチングの募集は1年に1回のみ。
万が一、アンマッチングになってしまった場合は、2次募集をしている病院のなかから探しましょう。
空席枠は、医師臨床研修マッチング協議会の公式サイトや厚生労働省が運営する研修プログラム検索サイト(REIS)から調べられます。
ただし、医師臨床研修マッチング協議会に2次募集の案内を掲載するかどうかは任意です。
なかには情報を掲載しない病院もあるため、気になる病院のホームページを確認し、直接問い合わせをしましょう。
なお、医師の国家試験に合格できなかった医学生がいた病院では、3次募集を実施するケースもあります。
アンマッチの場合はスピード感重視
研修医マッチングでは、都道府県によってマッチングしやすいかどうかの難易度が異なります。
最初の募集でマッチングできなかったからといって、悲観的になる必要はありません。
ちなみに、マッチングの結果発表をした翌日に2次募集を開始する病院もあります。
アンマッチングだった医学生はほかにもたくさんいるため、その後の行動はスピード感を重視しましょう。
2次募集でも「自分に合うかも」と感じられるような病院を見つけられる可能性は、十分あります。
気持ちを切り替えて次の行動へ進みましょう。
まとめ
研修医マッチングは早い方だと1~3年生の時点で病院見学などの準備を開始します。
実際に研修が始まるまでに制度や病院のイメージが変化する可能性もあるため、一概に早いほうが良いとはいえません。
とはいえ6年生になってから準備を始めると、希望する病院とのマッチングがしづらくなってしまう可能性も……。
遅くても比較的時間を確保できる4年生になったら準備を始めるといいかもしれません。
今回ご紹介したスケジュールや学年ごとの対策を参考に、希望する病院で研修医と活動できるよう準備を進めましょう。